光定在波によるBEC原子の回折とその応用
温度100nK以下のボース凝縮原子の波動関数は光の波長以上に広がっており、もはや粒子としてよりも波として振る舞います。
このためこの凝縮原子に光の定在波を入射すると原子は光定在波によって作られた回折格子によって様々な運動量成分に回折されます(左図)。
このような光定在波によるボース凝縮原子の回折を用いて今までに以下の研究を行ってきました。
- 量子ラチェット効果の実現
- BEC原子を用いたガウス和の計算による素因数分解
- 雑音によってもたらされる干渉増大効果