21世紀COEプログラム(平成15年度採択拠点)事後評価結果について

21世紀COEプログラム委員会(委 員 長 :江 崎 玲 於 奈先生 )では、平成15年度に採択され事業を
終了した130拠点について、本事業の目的等を踏まえ、各拠点から提出された事業結果報告書等
に基づき、計画の達成状況等の評価を行い、その結果を各大学にフィードバックし、今後の持続的
展開とその水準の更なる発展に資するとともに、各拠点の活動状況・その成果等を広く社会に公表
し、これからの研究教育活動が広く国民の支持と理解を得られるよう支援・促進していくことを
目指して、事後評価(書面・合議評価、必要に応じて現地調査)を実施しました。


本拠点についての事後評価結果は(総括評価)として
設定された目的は十分達成された。
となっており、詳細は以下のようなコメントをいただきました。
(委員会から送付された書面はこちら

(コメント)
拠点形成計画全体については、学長による手厚い学内措置、特に教員の新規採用や、大学院生への
経済支援などの貢献は評価できる。人材育成面については、専攻を横断する組織として、
「コヒーレント光科学コース」を設置し、光科学の急速な展開に対応した教育カリキュラムを整備し、
優れた人材育成に寄与したことは、評価できる。特に、中間評価において、大学院生の主体的研究活動
の推進を助言しているが、大学院生によって多くの優れた論文が発表されており、彼らの研究成果への
寄与は高く、また、留学生の割合も高く、努力が認められ、評価できる。「COE研究学生」制度の
養成目標も、概ね達成されたものと評価でき、就職状況も良好で、国内外の大学・研究所・企業に
分布して、有用な人材を社会に供給しており、評価できる。
研究活動面については、3つのプロジェクト分野で、それぞれ世界的水準の成果をあげ、原子光学の
先駆的研究、単一原子レベルの量子操作、光による超高速計測の新しい方法の創成、セラミックレーザー
による世界最高出力の固体レーザーの実現など、基礎から応用にわたり新分野の創成に貢献する新たな
知見が得られており、評価できる。また、従来から、レーザー科学の先端を切り開いてきており、
国際競争力は高く、評価できる。
補助事業終了後の持続的展開については、「コヒーレント光科学コース」の継続など、事業の推進が
図られており、今後の展開を期待する。