概要と沿革

 学生が企画運営を行う研究会

レーザー夏の学校は、学生が自主的に企画運営を行う学生主導型の研究会です。
レーザー夏の学校の始まりは、1992年に大阪大学レーザーエネルギー学研究センター (旧・レーザー核融合研究センター) の 学生有志によって
研究室合同の勉強合宿として開始されました。
以降、大学の垣根を超え次世代に幹事が引き継がれ毎年夏に開催しています。
毎年組織される学生実行委員会の中で、色々なアイデアを出し合い議論を繰り返しながら内容を決めています。
もちろん、開催場所や懇親会、招待講演の依頼なども私たち学生が手配を行います。

 内容は「より深く、より広く、そしてより気軽に」

レーザー夏の学校では、講義や参考書では難しく感じられる光学・レーザーを中心とした専門分野の知識を いかに見つけられるかをまず考えて内容を決定します。招待講演を行っていただく先生には、学部~大学院博士前期課程を 対象にした内容で、ご講演していただくことをお願いしています。より咀嚼した内容でご講演いただき、 より深い知識が得られることを期待しています。
さらに、光学・レーザーと言ってもその応用は多岐に渡っています。各分野の第一線でご活躍されている先生をお招きして、 より広い研究分野についてご講演いただくこともあります。学生間で行うポスターセッションにおいても、学生同士で お互いの研究について紹介し議論することで、より広い研究知識の獲得を目指しています。
なにより学生実行委員会は、より気軽に参加していただける研究会を目指しています。 レーザー夏の学校でのポスターセッションが、初の研究発表の場だった参加者の方も数多くいらっしゃいました。 例年開催される学会発表や研究会、ワークショップなどに比べ、より敷居が低い研究発表の場として、ぜひ活用いただきたいと 考えています。

 ネットワークの拡大を目指し全国展開へ

第1回開催以降、毎年、大阪大学レーザーエネルギー学研究センター (以下、阪大レーザー研) の学生により 実行委員会が組織されてきました。しかし、それでは開催場所も参加者も関西地方に偏ってしまっていました。 そこで、2012年第19回開催よりレーザー夏の学校の全国展開を進めています。阪大レーザー研に幹事校を固定せず、 隔年で関東圏、関西圏の大学で交互に幹事校を担い、学生実行委員会を組織しています。 第19回は関西 (阪大レーザー研) と関東 (東京大学) で合同開催、第20回は関西開催 (阪大レーザー研)、そして第21回は 初めて電気通信大学レーザー新世代研究センターが関東圏の大学で初の単独開催を行いました。
本年は再び我々電気通信大学レーザー新世代研究センターの学生が幹事となって開催を行います。
このように大学の垣根を超えて幹事校を固定せず開催することは、同じ研究分野の学生間における絆を深めることに大きく役立っています。

 各団体・企業の皆様のご支援をいただき開催しています

当初は学生の自主的な活動ではありましたが、この取り組みにご賛同いただき一般社団法人 レーザー学会からご支援いただいています。 近年では、研究会の企画運営が人材育成の観点から大変意義があると認められ、2009年第16回開催より大阪大学光科学センターからご支援を いただくようになりました。さらに、全国展開に伴い2012年第19回開催より東京大学先端光量子科学アライアンス、 2014年第21回開催より電気通信大学レーザー新世代研究センターよりご支援いただいております。
一方で、参加学生の経済的支援の拡充を目指して2011年第18回開催より民間企業の皆様からご協賛いただく取り組みを始めました。 これまで数々の企業の皆様よりご支援いただくことができました。また、企業の担当者様にもレーザー夏の学校にご参加いただくことで、 様々な波及効果が生じています。協賛については詳しくは、メニュー協賛企業募集のタブより概要をご覧ください。